暖冬だと言われつつも、ここ数年は雪が降る時はガツンと降ってしまいかなり積もる。さらに北米では緊急事態宣言が出されて都市機能が麻痺してしまうなどのニュースも伝わってくる。だが降雪量はどうやら緯度が北にあって寒いだけではなく条件による。というわけで世界の豪雪ランキングがこれである。
これが豪雪地帯ランキングだ!
10位 アメリカ ニューヨーク州バッファロー(約2.4m)
五大湖の一つエリー湖に面するバッファローは、対岸のカナダからの吹き下ろしの終着点となる。さらに湖水効果雪(大気より暖かい湖面の水蒸気が蒸発し雪雲を発達させる)により、大雪が降ってしまう。
9位 アメリカ ニューヨーク州ロチェスター(約2.5m)
同じくニューヨーク州でバッファローよりも北に位置するロチェスターでは、湖水効果雪に加えブリザードが多い。時速90Kmの凍った風がオンタリオ湖を渡ってくるので、降雪状態にアドオン効果がでてしまう。
8位 日本 秋田市(約2.7m)
毎年1月と2月で年間降雪量の90%が降る。東北エリアの中でも比較的暖かく湿気があるため実は雪だけではなく雨も多い。年間66%は雨か雪が降っているというデータもあるので、雪が積もりやすい環境のようだ。
7位 カナダ ケベック州サグネ(約3.1m)
ケベックからさらに北へ150kmほどのサグネは、比較的穏やかな気候だが周りを川や湖に囲まれているために雪雲が発達しやすく降雪しやすい。ちなみに周辺には幹線道路が整っていないこともあり他に集落がない。
6位 アメリカ ニューヨーク州シラキューズ(約3.2m)
北にオンタリオ湖、周囲を湖に囲まれた盆地のため、湿った空気は冬に大雪をもたらす。ちなみにシラキューズ大学はミシガン工科大学に次いで全米で2番目に雪が積もる大学とのこと。
5位 カナダ ケベック州ケベックッシティ(約3.2m)
例年4〜5月まで降雪が観測される。緯度も高く寒い上に冬が長いので豪雪というよりも降雪期間が長いといったほうがいいかもしれない。その雪を観光の目玉にし毎年1〜2月は世界でも最大規模の冬祭りが開催される。
4位 カナダ ニューファンドランド・ラブラドール州セント・ジョンズ(約3.3m)
カナダの最東に位置し、国内の気象においてさまざまな記録を有する。最大降雪量はもちろん、最小日照時間や霧が多い。さらに過酷な環境の割には北米で最初に人が住みついた最古の街であるとも言われている。
3位 日本 富山市(約3.6m)
日本で豪雪地帯といえばすぐに思い浮かぶ場所の一つ。冬の立山黒部アルペンルートには除雪によってつくられた5mの「雪の壁」ができることで知られている。8位の秋田と同様に富山湾の湿った空気が降雪をもたらす。
2位 日本 札幌(約4.86m)
ケベックと同じように冬の祭りである「さっぽろ雪まつり」がで有名な札幌は降雪量で世界2位とのことだ。なんと言っても日本初の冬季オリンピックが開催地でもある。
1位 日本 青森(約7.92m)
なんと札幌とワンツーフィニッシュとなった青森。雪の八甲田山はもちろん、陸奥湾、青森湾とエリア内に冷気が吹き下ろす山と湿気を帯びた海という、雪が降りすぎる環境を備えているということだろう。その結果、ありえないほどの豪雪地帯と認定された。
もしかすると「いや、うちの方の雪はこんなものじゃない」思うかもしれない。だがこれは統計の一つの見方でもある。とはいえ日本は温帯(一部、亜熱帯)にありながら、驚くほどの降雪があることで世界に知られてるようだ。
参照元:The Rrichest