これまでオークションに出品されるようなクルマでは、ランボルギーニはフェラーリには遠く及ばないというのが通説だった。しかし、米コネティカット州で行われたオークションで売却された「1975年型ランボルギーニ・カウンタックLP400」につけられた価格は、なんと1億2千万円。これならフェラーリと比べてもそん色はない。
1億2千万円ってどんな状態?
落札されたのは初期モデルにあたる1975年型ランボルギーニ・カウンタックLP400。「ペリスコープ」と呼ばれる潜望鏡のようなリアビューミラーが特徴で、ボディーカラーは鮮やかなフレンチブルー、レザー張りの室内はシミひとつないらしい。
この年式で走行距離が1万マイルというのはうれしい。実際に十数人が入札したという。誕生から40年たってもその美しいフォルムはけっして見劣りはしない。
そもそもカウンタックってどんなクルマだったっけ?
マルチェロ・ガンディーニによるクサビ型の未来的なフォルムと、ガルウイングドアで衝撃のデビューを果たしたのは1971年のジュネーブショー。巨大なV型12気筒エンジンをミッドシップにに搭載、理想的な重量配分を得るために、ギヤボックスがエンジンの前に来るように、エンジンを前後逆に配置する手法をとっている。
そしてLP500が誕生したが、クーリングの問題が解決せず、量産されることはなかった。
市販モデルの「LP400」が登場したのは1974年。ボディに多くのエアインテークを装備し、より迫力あるデザインとなった。生産台数がわずか150台というのもコレクターが高値を付ける理由でもある。その後登場する「LP400S」や「LP500S」よりも少ないのだ。
オークションの詳細もプリスリリースからご覧いただけます。
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