通院回数が多い精神疾患を抱える女性、がん検診を回避する傾向が明らかに

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ギガメンは男性向けの情報を扱うサイトですが、女性に関する研究成果について。米イノリイ大学の博士(社会福祉学)候補者であるXiaoling Xiangさんは、深刻な精神疾患を抱える女性が、定期的ながん検診(パップテスト、マンモグラフィ、視触診)を受けない傾向にあるとする研究成果を発表しました。

研究者が、深刻な精神疾患にかかっている40歳から74歳までの女性たち約1300名以上のパップテスト受診率(過去2年間)を、精神疾患にかかっていない女性たちの分と比較したところ、精神疾患を抱えている女性たちの方が41%も低かったことが分かりました。

マンモグラフィと視触診もほぼ同様の結果でした(38%、35%)。

なぜ病院に行く回数は多いのに、検診受診率が低いのか。

以上の結果は「精神疾患を抱える人は、病院の外来・入院・救急サービスを利用する傾向がずっと強い」とする先行研究と食い違いがあるように思えますが、研究者は病院側の責任に言及し、医師の理解が十分でないことが検診回避の遠因になりうると指摘。

精神疾患が深刻な場合、身体の状況をうまく報告できず、医師とのやりとりさえ困難になることも。

研究成果は「深刻な精神疾患にかかっている人の、慢性肺疾患、心臓病、糖尿病の罹患率は、そうでない人の2倍から3倍」とする先行研究にも触れています。

今回の記事が、男性読者とパートナーの「精神疾患への理解」や「がん検診の重要性」についての話し合いのきっかけになれば幸いです。

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