思い出を語るのに無くてはならない物と言えば、写真。旅の記憶、家族との絆、様々な思い出をいつまでも大切にとっておくためには写真をいかにスマートに管理するかがポイントとなる。
Good bye 「iPhoto」. Hello 「Photos」.
これまでAppleの写真管理アプリといえばiPhotoであった。このアプリはこれまで13年間も使用され続けた(あまり良くない意味で)歴史あるソフトウェアだったが、処理が非常に重く、細かな編集作業を行うには限界があった。
そんなiPhotoに変わって新たにAppleが発表したのが「Photos」だ。PhotosはiCloudとの親和性をかなり重視して設計されている。
特に意識しなくとも設定を「ON」にしておけばネット経由で自動的にiCloudへと写真は転送され、自分の持つ複数の端末から自由に写真を楽しむことができる。
また、Photosは上述したiPhotoの「重い」という欠点を大幅に改善している。これまで写真をスクロールしただけでアホみたいに固まっていたiPhotoだったが、Photosならヌルヌル思った通りに動かせるし簡単な編集作業ならほぼストレスフリーで行うことができる。
これであなたが叩き割る液晶の数は今後、激減することだろう。
注意!iCloudの本格利用は有料です
動きサクサク。編集ラクラクとなればもうガッシガッシ写真を撮りまくって片っ端からiCloudにアップしたいところだが、その前に一つだけ注意点が。
iCloudは5ギガまでは無料だがそれ以上は20ギガまでが100円、200ギガまで400円、500ギガまで1200円、1テラまでだと2400円が月額で必要になる。
もちろんPhotosは単体のアプリとしても使えるしiCloudとの連携は必須ではないが、このあたりは自分の管理したい画像データの容量や、Apple以外の製品の利用状況を考慮しつつ判断すれば良いだろう。
Photosは既に様々な専門家によってレビューされ始めている。その評判は概ね好評のようで、写真素人にもかなり扱い易く仕上がっているようだ。
Photosは春にリリース予定の「OS X Yosemite」搭載の端末にプリインストールされる予定。最近やや失速気味の同社だが、Photosをきっかけに業績アップ再加速を果たすことができるだろうか。