超ストレス社会、日本。不眠に悩む社会人の数は増え続け、うつ病など精神的な病に冒される人も少なくありません。
日本人は一般的な病気やケガについては比較的寛容ですが、いわゆる「心の病」に関してはあまり理解がなく、単なる怠け者や根性の無い奴といったマイナスのラベルを安易に貼り付ける風潮があります。
心や脳の状態は外から目で見て分かるものではないため、とかく精神論に走りがちな日本社会では本人の「弱さ」がその原因であると決め付けられてしまうのです。しかし、心も体の一部。肉体と同じように病気になることはあるし、病気になったのなら適切な治療を受けねばなりません。
心の治療は心療内科で 最初は相談だけでもOK
何日も眠れない日が続く、気分がすぐれず起きるのも辛い、このような症状は誰にでも、いつでも起こりうる心の病気の初期症状です。
このような時にあなたを救ってくれるのが心療内科。心療内科の専門医は患者さんの生活環境や仕事の状況など、全てにおいてじっくり話を聞いてくれます。そして豊富な経験から、あなたの生活を改善するために的確なアドバイスを与えてくれるのです。
また、深刻な不眠症など、日常生活に支障が出始めている場合は薬を使って治療した方が良いケースもあります。心の病気で薬を使うことに抵抗がある人もいるかもしれませんが、現代医学の進歩は凄まじく、最近では依存性が低く軽い薬効の薬もたくさん開発されています。
熱が高ければ解熱剤を使いますし、痛みが酷ければ鎮痛剤を使います。それと同じように心の調子が悪い時に、お医者さんの指示に従って適切な薬を使う分には何の心配もいらないんです。
米国では専門家に相談するのが当たり前
それでもまだ、精神的な理由で病院に行ったり薬を飲むことに抵抗がある人も多いことでしょう。特に責任感が強く、真面目な人ほど原因は自分の弱さだと考えてしまい更に症状を悪化させてしまう傾向があります。
医療先進国のアメリカでは心療内科や心理セラピストのお世話になっていないビジネスマンはほとんどいないと言われています。日々、厳しい戦いに身を晒している彼らにとって、秘密厳守で話を聞いてくれる医者やセラピストは大切なパートナーなのです。
病気になる時は疲れている時。それは体も心も同じです。疲れてしまうのは決してあなた自身のせいではありません。もちろん専門家に相談するのは逃げでも何でもありません。より前向きな人生を送るために。時には心療内科を使ってみるのも健全な手段なのです。
参照元:Naverまとめ