島国でもある日本は単一民族の国として知られていますが、大陸の国々は常に移民や国籍に関する問題を身近なものとして捉えています。
結婚などとは無関係に国籍を変えるためには、相手国に「帰化」しなければならないわけですが、そのための条件は結構複雑で厳しいもの。中には歴史や文化的なマメ知識に答えられなければ、帰化を認めてもらえない国もあります。
最近では日本でも、労働者の移民を受け入れようという声が高まっていますが、実際よその国ではどんな条件でもって帰化を許可しているのか、チェックしてみましょう!
スイスの特産品 知ってます?
例えばスイスに帰化申請を行った際、面接試験の場では地元の特産品についてきちんとした知識を持っているかを確認される場合があるそう。もちろんスイスの特産品といえばアレですよね!えーっと・・・そう!チーズフォンデュ!
他にもオランダでは「懇意ではない知人に結婚祝いを贈る場合はカードか、プレゼントか、花か」といった質問をされることも(正解はカード!懇意ではない、という点がポイントだそう。知るかそんなもん)。
また、情熱の国スペインではスペイン語の能力によって帰化が認められるかどうかが決まるそうですが、その判断は面接官である判事の一存によって決められるとのこと。どうもセクシーかどうかが大きな判断基準になってそうで不安です(スペインに対する偏見だけど)。
過去にはイギリスに帰化する際に合格が必要となる「英国での生活テスト」の中で「パブで誰かにビールをかけてしまったらどうするか?」という質問もあったそう。そんなもん謝るしかねえじゃねえかとも思いますが、きっと正解はウィットにとんだイングリッシュジョークか何かだったんでしょう。
ちなみに現在ではガーデニングや料理といった典型的なイギリス人の趣味に関する質問や、詩や文学作品に関する質問が多いとのことです。
一方日本では・・・特にややこしい質問はなし
日本に帰化する場合は、きちんと日本国内で生計を立てられるかどうかや、反社会的な活動をしないか、といったことが重視されるようで、特に文化的なマメ知識は求められていないようです。
帰化しようとする人の人権も大切ですが、同時に帰化される側の国民の気持ちも大切ですよね。日本人は血統主義者が多く、何をもって日本人とするか?との問いに多くの人が「親が日本人だったら日本人だろう」と答えるそうです。
しかし、外国では実はこの考え方は少数派。ほとんどの国の人々は「どの国で生まれたか」を重視するんですね。我々日本人も、今一度移民問題や国籍の問題について真剣に考えるべき時がきているのかもしれません。