信じられる?ホテルやレストランの怪しい口コミの見分け方

3692
未定 詳細なし

世界中の旅行者から愛用されているトリップアドバイザー。ホテルやレストランに関するたくさんのクチコミが集まる同サイトは旅行前に必ずチェックするという人も多いだろう。

だが、このトリップアドバイザーに投稿される情報に関して現在大きな疑義が投げ掛けられている。イタリアの競争当局は虚偽の情報を流布させたとして、トリップアドバイザーに50万ユーロもの罰金を命じたのだ。

gigamen_Suspicious_Review01

ネット上のクチコミ 3割はでっち上げ

日本でも過去、飲食店に関するクチコミサイトにて同じような問題が発生し話題となったことがある。実際には店を利用していないにも関わらず、関係者などから報酬を受け取り店の評判を上げるような内容の記事を大量に投稿するプロ業者の存在が明らかになったためだ。

簡単に情報を得ることのできるインターネットだが、その質に関しては受けての判断に委ねられている割合がとても大きい。イリノイ大学のある研究によると、ネット上の体験談やクチコミの約3割は全くのでっち上げ記事であるという。

これが偽クチコミの5つの特徴だ!

もちろん、クチコミの大半は実体験に基づいた正しい情報である。3割の偽情報さえ避けることができればネットでの情報収集はより効率的なものになるわけだ。そこで、専門家のまとめた「ネットの嘘を見抜く5つのポイント」をご紹介しよう。

●施設や商品そのものの情報より、利用者の行動に関する記述が多い
コーネル大学の研究によると、本物のクチコミは対象に関して直接的な記述が多いのに対し、偽のクチコミでは例えばホテルやレストランでの家族のミニエピソードを書くなど、過剰に読み手を信じこませようとするギミックが盛り込まれているとのこと。

●表現が大げさ
イリノイ大学のビン・リウ教授によると「これまでで一番」というフレーズが入っているクチコミは要注意だという。人間はそう簡単にこれまでで一番の体験などしないものなのだ。本来書きたくもないレビューを書かされている職業レビュアーが、ネタに窮した際よくこのような表現が使用される。

●投稿者のクチコミ情報が少ない
極端な内容の投稿を行っているにも関わらず、それ以外のクチコミがほとんど存在しない場合も要注意。このようなレビュアーは本来ならばたくさんのクチコミを投稿しているはずなのだ。

●人称代名詞が多い
人称代名詞とは簡単に言うと主語のこと。「私は」「僕は」「我々は」などだ。

偽クチコミの書き手は文章に信憑性を持たせようと必死である。そのため「プールで泳いだ」と普通なら書くところを「私はプールで泳いだ」と書き、「ステーキを食べた」と書くところを「私達はとっても分厚い肉汁たっぷりのステーキを食べた」と書く。

●その他の要注意キーワード
ホテル編:お得・滞在・感じ・料金・私たち・快適
飲食店編:選択肢・助かる・全体的・量・行った

前出のリウ教授によれば、このような言葉が多様されているクチコミは怪しいとにらむべきとのことだ。

インターネット黎明期には「個人の感想が直接聞ける!」としてクチコミや体験談はとても有用性が高かった。しかし、いつの間にかクチコミ自体が商品となり今やその価値は半減してしまった。

「嘘を嘘と見抜けないと難しい」とは某巨大掲示板サイトの元管理人の言葉だが、これがホテルやレストランのクチコミにも当てはまる時代となってきたのだ。

参照元:Newsweek Japan

この記事をシェア
0 0
記事のタグ