探査船でもなく潜水艦でもない。その姿は非常に近未来的ではあるのだが、宇宙ではなく海洋を行くという未来型探査船が始動する。
フューチャリスティックだが実用性抜群の探査船
通常の海洋調査の目的に応じて探査船、もしくは潜水艦で行われるのが一般的である。だが、だが海中と海上という物理的な境界線をなくすことで、シームレスな調査および観察ができるのではないだろうか?そこで建築家視点で造られたのがこの「SeaOrbiter(シームレス海洋探査船)」である。
気候変動に伴う「海」の変化は、私たちの生活と密接に関連している。海と大気の関係性、海中のプランクトンの均衡性、海洋生物の多様性の減少などさまざまなファクターを理解する必要がある。それらを恒久的に調査するのがSeaOrbiterなのである。
18〜22人ほどの研究者や関係者を擁し、調査に必要なツールやディバイスなどを装備するスペースも十分にある。またフレキシブルに浮沈することで、さまざまなリサーチに対応することも可能である。
SeaOrbiterは2015年4月の竣工予定である。まずは地中海で任務を開始した後、太平洋へと出航するミッションが待ち受けている。
参照元: SeaOrbiter
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