引越しの際など、ペットの犬や猫と一緒に飛行機に乗ったことはあるだろうか?その場合は大抵チェックインの際にバイバイ、ペットは預かり荷物として積荷エリアに配置される。
無事に目的地までたどり着く場合がほとんどだが、実際積荷エリアは非常に居心地が悪く、ストレスや熱射病でフライト中に命を落とす動物も少なくない。
安全とは言えないカーゴ環境
年間200万匹というペットが空を飛ぶ米国航空会社のフライトで、2012年の1年間で命を落としたペットは29匹。26匹が怪我を負い、1匹が行方不明になっている。こういった事実もあり、気が気でないペットオーナーからの心配の声が多いことは航空会社は熟知している。
あまり表にでない事実であるが、家族の一員をそうやって奪われるなんてとんでもない話である。灼熱地獄でも、ケージが横になって水浸しでも、言葉の喋れない動物らには助けを呼ぶことができない。
ケージから情報発信、ペットのモニタリングが可能
他の航空会社よりも動物を預かり荷物として扱うことが多いというデルタ航空では、2010年から2012年の間に起こった97件のペット死亡事故の中で、41件に関して責任を負っている。そんなデルタ航空がこの都度発表したのが、荷物エリアのペットをモニタリングできるデバイス。
このデバイスの価格は1回のフライトで$50。ケージに装着する形でGPS機能などを屈指し、ペットが荷物エリアで快適に過ごせているかどうか飼い主が知ることができる。
たとえば急激な温度の変化やケージが倒れたときなど、その情報がデルタ航空のコールセンターに発信され、それが飼い主の携帯に警告するシステムとなっている。
現在ロサンゼルス、ニューヨークやシアトルなど、米国内の10の空港のみで実施されるサービス。電子機器の使用できない区間では使用が不可という点や、警告後の航空会社の対応方法など気になる点は多々あるが、ペットの親としては、もっと多くの空港、航空会社でこのサービスを開始してくれることを望むところ。
参照元:Mashable