大都市の地下鉄のイメージといえば、窮屈、乗降が困難、スペースが足りない、などなど悪い事だらけ。そんな地下鉄の負のイメージを一掃する画期的なデザインが韓国のHyeonCheol Lee氏によって考案されました。
ジグザグ式の乗降口で乗客の混乱を回避
従来の地下鉄の乗降口は対面型に設置されていて、大都市の地下鉄内では乗客の押し合いへし合いが日常茶飯事となっています。乗降口を対面型ではなくジグザグ型に交互に設置することで乗客は各ドアにうまく分散され、混乱を回避できるというものです。
これまでの地下鉄電車内の混乱を回避する案では、座席数を減らすことが必須条件でした。このデザインの場合は、座席数はそのまま変えずに乗降口の設置位置を変えるだけで混乱を回避できるというのが良いですね。
また従来の地下鉄の傘や荷物のスペースも十分とは言えません。HyeonCheol Lee氏の新しいデザインでは、各座席前に傘を立てておける小さな穴が設けられています。
また座席の頭上ではなく座席の足元の部分に荷物を置けるスペースを設けているため、荷物を置きやすく、そして取りやすいデザインになっています。
低消費電力で作動する大型のモニタースクリーン(E-ink)上には次の駅と乗降口(左・右)が表示されるので、乗客は前もってどの乗降口に行けば良いのか分かるようになっています。
誰もが思いつきそうで思いつかなかったデザインではないでしょうか。ラッシュアワーがこれで改善されれば世界中の多くの乗客が毎日笑顔で通勤できるでしょう。ぜひこのデザインを導入して実現化を視野に一定期間テストランを行ってもらいたいですね。
参照元:Yanko Design
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