冬季うつ用製品などを販売するフィンランドの会社Valkeeが今回旅行者用に時差ぼけ防止の新製品を開発、その名も「Human Charger」。飛行機の離発着の際に使用される簡単なイヤホン型となっている。
人口太陽光のライトセラピーは最近一部で人気を博しているが、本当に効果があるのかどうかに関しては議論が成されているようだ。
ブライトライトを耳から脳へ
Human ChargerはTranscranial Bright Light(TBL) 、もしくはブライトライトと呼ばれるまぶしい光が照らされるイヤホンを飛行機利用前後に耳に装着、アプリを使って使用する時差ぼけ防止システム。
昨年12月に行なわれたプラセボ実験の結果では、治験者からは疲れや無気力、忘れやすさといった症状が減っていたことが分かっている。2012年にはフィンランド航空とパートナーシップを組み、ヘルシンキから上海ルートでのビジネスクラスにテスト版として常備されていた模様。
他にもシンガポール航空、KLM、イベリア航空などが長距離客向けに利用しているそうで、ライトセラピーの効果は多方面で確実に実感されているようだ。
懐疑派意見も
現在時差ぼけ用ライトセラピーは、日本でも外国人ビジネス客の多いホテルなどに導入されていたり、海外遠征のアスリートらに利用されたりしている。
脳のたんぱく質は光に敏感ではないとはいえ、Human Chargerの赤外線のライトは肌と骨に浸透して脳細胞に直接作用して時差ぼけを治すということらしいが、耳から脳に光を入れてホルモンバランスを治すという方法に懐疑的意見もあり、今後さらなる研究が必要とされている。どちらにしろ、凡人にはよくわからない論理である。
時差ぼけが理由で仕事でのミスを連発してしまい、藁にも縋る気持ちになることもある。結果から言うと、信じようが信じまいが皆「自分で是非使って試してみたい!」というのが本音なのでは。日本離発着便の機内にも、是非Human Chargerをサービスとして設置していただきたい。
参照元:psfk