脳内改造の第一歩、現実と虚像をつなぐギア

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新し景色を見てみたい。別の音が聞いてみたい。あるいは、スーパーヒーローになってみたい。いま自分がいる環境とは全く違うことを想像することは、よくあることだろう。仮想現実も同様だ。バーチャル・リアリティーという言葉は、とくに新しいことでも何でもない。この分野の研究は、かなり以前からされている。しかし、いよいよこの仮想現実の世界が、一般的になる現実味を帯びてきた。

先日ラスベガスで開催された、消費者向けテクノロジートレードショー【CES2012】に登場した「ナタリア(Natalia)」と名づけられたゴーグルがそれを可能にしてくれる。現在市販されているヘッドマウントディスプレイとは違い、その中には、360度のまったく新しい空間が広がっているのだ。1280×1024の有機ELディスプレイを採用し、ヘッドフォン・マイク、軌道追跡システムを搭載している。これにより、右を向けば右にあるものが見え、左を向けば左あるものが見える。上下も然り。1.2GHのデュアルコア・Android4.0で稼働する。

このナタリア(Natalia)を使えば、例えばこれを装着して、ゲームをしたとしよう。すると現実世界での動きが、そのままゲームの世界に反映される。もちろん、場所を選ばないと、どこかに衝突してしまう危険があるが、現実の体験=ゲームの体験というわけだ。
目下のところ、ナタリア(Natalia)は、2012年の年末の発売に向けて動いている。価格は1000ドル(約8万)。誰よりも先に向こうの世界を体験してみたい人には、かなり注目のアイテムだろう。

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