欧米人に比べて日本人は皮膚がんになりにくいためか、皮膚がんの予防対策と言われてもあまりピンとこない人が多いのではないでしょうか?
一般的に皮膚がんは顔や頭、腕、脚などに発症することで知られていますが、実は一番皮膚がんになりやすい部分は見落とされがちです。
皮膚がんの最大の原因はUV(紫外線)
ヨーロッパでは特に紫外線が強く、日本はさほど強くありません。だからこそ日本人が見落としがちなのが紫外線ケア。特にこれからの日差しの強い季節にはUVケアのクリームやローションが強い味方です。
そしてこのUVケアの間違った利用方法こそが実は皮膚がんを招く大きな理由だったのです。
週末、海辺で日焼けしたりプールで友達とゆっくりしたり。顔、肩、首、腕、脚に日除けクリームを塗ってUVケア万全!と思っていませんか?
なんと男性の4割が背中のUVケアを怠っていることが調査で明らかになっています。実は「背中」こそが最も皮膚がんになりやすい、メラノーマという悪性黒色腫ができやすい体の部位だったんです。
ケアをしようにも背中だと誰かに手伝ってもらう必要がありますよね。そしてちゃんとクリームが塗布されたか自分で確認するのは難しいということもあり、正しいUVケアができていない人が多いのだとか。
日除けクリームの間違った塗り方も問題ですが、毎日合わせ鏡をしてまで背中をチェックしている男性はほとんどいないでしょう。そのため、皮膚がんが発症してから発見されるまでに時間がかかるというのも問題視されています。
後悔しないために正しく徹底したUVケアを心がけよう
皮膚がんの予防法は一にUVケア、二にUVケア、三、四がなくて、五にUVケアといっても過言ではありません。
まずは信頼できる(できればマメな)友人に手伝ってもらって、背中の隅々まで日除けクリームを塗ってもらいましょう。人前で同性の友人にクリームを手で塗ってもらうのはちょっと誤解を招きそうで(汗)という人、ご心配なく。スプレー式のUVケア製品も販売されています。
そしてUVケア製品を購入の際にはSPF値(紫外線防御指数)に注意して購入してください。SPF値は少なくとも30のものが好ましく、必ず2度塗りをして、汗をかいたり水に入った場合には塗りなおしましょう。
また午前11時から午後2時までは紫外線が最も強くなる時間帯とされています。この時間帯には外出や屋外での背中の露出を避け、どうしても外出したり泳ぎにいく必要がある場合は少なくとも外出の15分前UVケアを行っておきましょう。
オーストラリアなどの紫外線に比べたら日本は・・・と侮るなかれ。日本の夏も正しいUVケアを怠ると皮膚がんを発症してしまう可能性は十分にあります。
何らかの変化があった時に早期発見できるので、たまに家族に自分の背中を見てもらったり、鏡で自分の背中をチェックすることを習慣づけておくと良いですね。
正しいUVケアと定期的なチェックで、安全・安心な夏をエンジョイしましょう!
参照元:Men’s Health