世界で最も危険な国、その中の一つにアメリカ合衆国がランクインしてしまった。世界平和指数によって治安・紛争・軍事化度の3つの観点から世界の162カ国を調査した結果、アメリカは第96位となった。これはガンビアやトルクメニスタンといった国々よりも更に下の順位である。
順位をやや上げはしたが…
アメリカは2014年に順位をそれまでより2つ上げている。オバマ大統領の戦略核兵器の削減政策や、中東に展開する米軍の規模縮小が評価された格好だ。
しかし依然として世界の警察としての存在には高い代償がついて回るようだ。アメリカよりも中南米やアフリカの国々が遥かに安全であるとこのランキングは示している。
ちなみに最下位は内戦と混乱の続くシリア。またイラク、アフガニスタンがワーストスリーとなっている。気になる北朝鮮は153位。中国は124位。その他に日本に近い国としてはロシアが152位と極めて悪い結果に。台湾は35位でイタリアやイギリスよりも上の順位となっている。
ちなみに日本は…?
一方、我らが日本の安全度は何位だったのだろうか。日本の安全度は世界ランキングで第8位となっている。一位から三位は常連のアイスランド、デンマーク、オーストリアといった北欧勢が並び、それ以下はニュージーランド、スイス、フィンランド、カナダと続く。
日本の順位はアジア勢としてはぶっちぎりの順位であり、同時に経済規模や人口規模を考えると世界的に極めて特異な存在であると言えるだろう。
平和は誰もが望むもの。しかしどうやってそれを手に入れるかは人によってだいぶ考え方が違うようだ。順位はともかく世界中の人々に等しく平和が訪れる日はやってくるのだろうか。
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