昼の12時になってパンをモグモグ。パスタをツルツル。愛妻弁当をむしゃむしゃ。お腹いっぱいになって元気出てきたなーと思った直後に今度は眠気が湧いてくる。
毎日そんな感じだという人も多いのではないだろうか。午後イチからテンションMAXで仕事を始めるためのコツとは?早速解説していこう。
お昼ごはん 炭水化物ばっかりじゃない?
我々日本人はとにかく炭水化物が大好き。炭水化物は糖類・デンプン・食物繊維の三種類に分けられるのだが一般的に「炭水化物」といえば小麦や米、イモ類に多く含まれる「デンプン」のことを指すケースが多い。
もしあなたの昼食が炭水化物ばっかりだとしたら午後の眠気の原因はその食事内容にある可能性が高い。なぜ炭水化物(デンプン)は眠気を誘発してしまうのだろうか。
血糖値の乱高下 眠気のメカニズム
体内に入ったデンプンが吸収されるのは胃ではなくその先の小腸から。ここでデンプンは糖分へと分解され、同じくタンパク質が分解されてできたアミノ酸などと一緒に腸壁から吸収されやがて血液へと取り込まれる。そして、この時の腸壁から吸収されるスピードによって眠気の強さが決まるのだ。
食べた食事がほとんどデンプンや糖質ばかりだと糖分が血流に入り込む速度が速くなり過ぎてしまう。すると血糖値が一気に上昇してしまい、今度はこれを抑えるために膵臓が大量のインスリンを分泌する。
インスリンが増えすぎると今度はその反動で血糖値が下がり過ぎてしまい低血糖症のような症状になってしまう。これが午後の眠気の正体「炭水化物による眠気(carb coma)」なのだ。
これは糖尿病が悪化する過程と全く同じである。午後の眠気がきつすぎるという人は同時に糖尿病に罹患している可能性も考えたほうがよい。
炭水化物の悪影響を減らす方法
血糖値が上がるのをいかにして緩やかにするか。そのためには炭水化物と一緒に他の栄養素を多く含む食品を摂ることだ。
例えばジャムが塗られたパンではなく、野菜やハムの入ったサンドイッチにする。ジュースではなく牛乳にする。素うどんよりも肉うどんにしよう。もちろん一日トータルの摂取カロリーには気を使う必要はあるがそれはまた別の問題だ。
タンパク質や脂質と一緒に炭水化物を摂れば腸壁で糖類が吸収されるスピードが遅くなるため血糖値が急激に上昇するのを防いでくれる。
食後の眠気と日本人の国民病とも言える糖尿病は密接な繋がりがある。午後の仕事の効率をアップしようとすることで同時に糖尿病予防に繋がるなら、これは是非試してみるべきだろう。
コツは一度の食事で多くの栄養素を同時に摂取すること。炭水化物ばっかり、脂質ばっかりではそれぞれの栄養素のポテンシャルが十分に活かせないのだ。
参照元:Lifehacker Japan