2017年から適用されるWRC(世界ラリー選手権)カーの基本規則が、7月10日にメキシコシティでのFIA世界モータースポーツ評議会の会議で承認されました。
それによると、エンジン出力の引き上げやリアウイングの大型化などにより、より速く、よりアグレッシブなマシンが登場することとなるらしい。Webマガジン「Car」からのニュースです。
ハイブリッド車の導入は見送り
まず、エンジン出力は現在の300馬力から380馬力まで引き上げられ、ターボリストリクターも34mmから36mmに拡大。ブースト圧は最大2.5バール。車両重量の制限が25kg削減され、電子コントロールセンターディファレンシャルが復活することなどが織り込まれている。
しかし、期待されていたハイブリッド車などの導入によるハイパワーなパワーユニットにする案は見送られており、現行の規定の修正案に留まっている。
見た目はカッコ良くなったようだ。
見て一番分かりやすいボディについては、車幅が現行規定から55mm拡大されるほか、フロントとリアのオーバーハングが拡大され、フロントバンパー側面やフロントホイールにエアロパーツの装着が可能となる。
これにより、迫力あるオーバーフェンダーと大型のリアウイングなどの装着が可能となり、マシンのダウンフォース量が増えてグリップレベルが上がることにより、より高いスピードでコーナーに飛び込むことができるという。
トヨタの活躍を期待しましょう
FIAのテクニカル・ディレクターを務めるバーナード・ニコットによると新たなレギュレーションには 3つの大きな目的があるという。「マシンをスペクタクルなものとする、コストを削減する、現在の安全性を維持すること。」と述べている。
またWRCチャンピオンのセバスチャン・オジェは 「グリップレベルが上がれば、より高いスピードでコーナーに飛び込むことができる。」 としている。
2017年にはトヨタがWRCに参戦することを発表していることもあり、日本でも注目されるのは間違いありません。
参照元:Car Magazine