そもそもホテルはお客さんありきのビジネスですよね。有名なリゾート地にあるホテルや避暑地にあるホテルは人気でビジネスも良好。なのに、最果ての地に建つホテル、主要都市から飛行機に乗って、乗り換えて、さらに車で数時間という位置にあるホテルがこの広き世界にはあるんですね。
おそらく知っている人はあまりいないと思われる「なかなか行けそうにない場所にある12のホテル」を【前編】・【後編】に分けてご紹介します。
1. モンゴル Three Camel Lodge
ハワイやヨーロッパで夏休みならまだしも、「今年の夏はモンゴルで過ごしたよ」な~んてあまり耳にすることはありません。モンゴル自体が旅行先のチョイスとして珍しいですが、そのモンゴルの中でも辺ぴとされる場所に建つホテルがあるんです。
北京からウランバートルまで2時間(ソウルからだと3時間)、プロペラ機に乗ってダルンザドガドまで1時間、さらに埃立つ道を90分行ったところにThree Camel Lodgeはあります。
このThree Camel Lodge、モンゴルの遊牧民が住まうテントのようなパオが客室になっていて、室内もカラフルな布地が施されていて実にユニークです。
2. アラスカ Winterlake Lodge
アンカレジから1時間の遊覧飛行でWinterlake Lodgeに到着です。ホテルは湖を一望できるログキャビンで、緑あふれる森林の真ん中にあります。オーナー夫婦によるガイドツアーが好評で、ハイキング、フィッシングはもちろん、アラスカならではの犬ぞり体験、そして自然の中でヨガ体験も楽しめます。
オーナーはフランスのLe Cordon Bleuでトレーニングを受け料理本などを出している超一流の料理人。本格的なワインと一緒に彼女によって料理されたディナーに舌鼓を打つ・・・ 〆のアイスクリームは手作り、野菜もオーナーが手をかけて栽培したものを使っています。
3. セントビンセント・グレナディーン Petit St. Vincent
セントビンセント・グレナディーンを知らない人も多いのでは?カリブ海の島国で、アクセスはバルバドスからユニオン諸島まで1時間のフライト、その後ボートに乗り換えて20分です。
この島の天然石を使ったホテルはコテッジ風。いかにもカリブ海、リゾートといった感じです。近代的なものは全て排除されているので、テレビ、電話、インターネットなどが必要なゲストには不向きですね。とことんゆっくりしたい、現代社会から離れてのんびりしたい人にうってつけのホテルです。
海は綺麗でビーチはプライベートビーチ状態!カタマランやカヤックに乗って島を一周して探索しても良し、ビーチでシャンパン付きの優雅なランチも良し。誰にも邪魔されずに贅沢なリゾートライフを満喫できます。
4. オーストラリア Voyages Longitude 131°
オーストラリアの主要都市シドニー、パース、ケアンズなどからおよそ2~3時間のエアーズロックへのフライトの後、4WDでおよそ10キロ走ったところにあるVoyages Longitude 131°は、アフリカのサファリテントが客室になっています。
高床式のテント、広々としたテント内はエアーズロックの方向に大きな窓が。素晴らしい景色を堪能できます。ディナーはアウトバック風にアルフレスコレストランで。光り輝く星のもと、アウトバック料理とオージーワインを楽しめます。
5. ナミビア Wolwedans Dunes Lodge
ヨハネスブルクもしくはケープタウンからウィントフックまでフライトで2時間、車で6時間ゆっくりドライブするかプロペラ機で105分飛行すればWolwedans Dunes Lodgeに到着です。
ナミブランド自然保護区の砂丘のど真ん中に建つこのホテル、絶景を望めるのは言うまでもないですね。砂丘から上がる日の出を見て、サファリドライブや気球ライドに繰り出し、1日の終わりは一流の4コースディナーで〆る。最高級のホリデーですね。
6. モルディブ The Beach House at Manafaru
モルディブのマナファル島にあるこのリゾートホテルを利用するゲストは、首都マレでバトラーに出迎えられます。プロペラ機でハニマアッドホーまで45分、そしてスピードボートでホテルまで45分です。
モルディブと言えば、ヴィラ。水上ヴィラも用意されていて、床がガラス式なので海が透けて見えます。まさに楽園!ホテルは島の11%を占めるだけで、残りのエリアは近くに巣づくるウミガメのために保護されています。ダイビングはもちろん、テニスコート、ゴルフシミュレータ、プールも利用できます。
いかがでしたか?モンゴルなどは見知らぬ地のイメージがあって移動がかなり大変そうですが、行く価値は十二分にありそうですね。
やはりフライトにフライトを重ね、さらに車での移動、ボートでの移動、そして行き着いた場所は、この世のものとは思えない見たこともない絶景が目の前に広がっているのでしょうね。時間とお金に余裕があればぜひ行ってみたい!!!
【後編】では残り6のなかなか行けそうにない場所にある素晴らしきホテルをご紹介します。
参照元:Travel + Leisure