本当に相手のことを思うなら、太った人には「太ってますね」と絶対に言ってはいけない。これは別に人間関係の話をしているわけではない。太った人は自分が太っていることを強く自覚すると、更に体重が増加してしまうことが判明したのだ。
イギリスで行われた研究によると、他人から太り過ぎと言われた人はそのストレスにより、更に食べる量が増加してしまうのだという。なんとも悲しい事実が明らかになってしまった。
恐ろしい肥満のスパイラル
英リバプール大学のエリック・ロビンソン教授によると、太っている人は太っていることを人から指摘されることに強いストレスを感じるという。また、太っている人はストレスが食欲に転化されやすいために、更に食事量が増え体重増加に繋がってしまうのだ。
心理学者らによるとこの傾向は肥満患者を治療する場合に大きな障害になっているという。本人の精神的な「幸福度」を考えると、むしろ肥満であることを自覚させないほうが良いのではないかという意見もあるくらいだ。
痩せるのは現状維持の100倍辛い!
筆者も実は過去に40kgのダイエットに成功したことがある。一番体重が重い時期は107キロあったのだが、それを数年掛けて68キロまで落とした。現在はそれより少し体重は増えてはいるが、筋力トレーニング行うことによって多少脂肪のつきにくい体にはなったようだ。
一応、ダイエット成功経験者として言わせてもらえれば、痩せることは太らないことの100倍難しい。肥満防止はカロリーをある程度管理していればそう難しいことではないのだが、一旦太った体重を減らしていくのは地獄の苦しみである。
ただ食べる量を減らして運動の量を増やせばいい。それだけのことなのだが…人間の精神というのは本当に弱い。
参照元:カラパイア
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