「この木何の木気になる木 ♪」というCMがありましたが、この木は何に見えるでしょうか?そもそも木に見えねえよ!と突っ込みが聞こえてきそうですが、分かりづらいでしょうか?
この木はオランダの建築会社ウォータースタジオが設計した「Sea Tree (シーツリー)」と呼ばれる海の木です。昨今の環境破壊で生物の生態系が危ぶまれている中、Sea Tree (シーツリー)で魚や鳥の住みやすい環境を人工的に作り出し、環境保護を図ろうというものなのです。また、植物層、サンゴ層、鳥類層など階層ごとに役割を分けています。さらには、水中階層に珊瑚礁、空中層に鳥類のための層を作ることを検討しています。これにより各階層で異なった動物が共存することになり、環境保護だけではなく観光名所としての役割も期待できるのです。
また製造元ウォータースタジオでは、コストの安さも売りにしています。水中で浮かせて固定させておくだけなので、大掛かりな装置や工事は必要ないのです。高波などで流されてしまうのではないかと言う懸念もありますが、固定力には問題がないそう。既に導入を検討している都市もあるということですが、実用化にはあと2年要するとのことで今後の動向が注目されます。
見たこともない木ですから、見たこともない素晴らしいSea Tree (シーツリー)になることでしょう。
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