機内安全ビデオの重要性は理解していても、つい億劫になり完全無視という人は多いのでは。それに対し航空会社がとった策が、利用者に興味を持ってもらえるような面白ビデオ。ちょっとやりすぎかもしれない、興味深い機内安全ビデオをいくつかご紹介しよう。
ニュージーランド航空「Bare Essentials of Safety(最小限でのセーフティー)」
かなりリラックスした様子の機内クルーが説明をしている。ニュージーランド航空のユニフォームは非常にタイトなんだなぁなんて思って見ていると、アレ?実はすべてボディーペイント、クルーが素っ裸で説明をしてくれていました!というオチ。しっかりと集中して見ずにはいられない。
ニュージーランド航空 「Mile High Madness with Richard Simmons (リチャード・シモンズのマイルハイ・マッドネス)」
ストレッチ&スライド!フィットネス界の重鎮リチャード・シモンズと行なう、3分半のエアロビが兼安全確認となっている。クリック&プル!とシートベルトを何回も締め直してしまいたい、降りた後もず〜っと頭から離れないかもしれない強烈なインパクト。
ヴァージンアメリカ航空「#VX Safety Dance (#VXセイフティーダンス)」
紫のライトと美人CA、レコード会社でも知られるヴァージンらしい、ヒップなミュージックビデオ調に仕上がっている。あまりにもカッコイイ今時のダンスPVを意識しすぎている感はあるが、集中力を欠くティーン世代にはウケがよさそう。
デルタ航空「80s Inflight Safety Video (80年代バージョン)」
ヴァージンとは反対に、若い世代が「はぁ?」っとなる作品。最近リバイバルを果たす1980年代を生きた人には、非常に懐かしい内容となっている。「アルフ」が何故か席に座っていたり、副操縦士が元NBAスターのカリーム・アブドゥル=ジャバーだったりと「いくつわかったかな?」的で芸が細かい。
デルタ航空「The Internetest Safety Video on the Internet (インターネットスターバージョン)」
これもまた若い世代をターゲットにしたビデオで、実際YouTubeでの再生回数は現在900万回以上となっている。これも「いくつわかったかな?」スタイルなのだが、登場人物がYouTubeの人気クリエーターやキャラクターという構成。
TAPポルトガル航空 「TAP Safety Video(TAPセイフティービデオ)」
2013年にAPEX Best Passenger Choice Awardで、ベスト機内安全ビデオ賞を受賞した作品。リスボン空港内に撮影用簡易倉庫を作り、そこに居合わせた一般人を起用して8日間で完成させた。普通の人を起用するというリアリティーに存在感あり。
航空会社のチョイスがあるときに「じゃあ面白ビデオのあるエア・ニュージーランドの方を選ぼう」なんて人もきっといるはず。ビデオ製作費も馬鹿にならないはずだが、航空会社は皆生き残りをかけて必死だということがひしひしと感じられる。
参照元:mental_floss