フランクフルトモーターショー開幕前日である9月14日の夜、メルセデス・ベンツはメディア向けの「メルセデス・ベンツ メディアナイト」を開催。状況に応じて姿を変える「コンセプトIAA」を公開しました。
”変形”後のCd値は0.19
「デジタルトランスフォーマー」と呼ぶこの「コンセプトIAA」は、ビッグデータを活用したデジタライゼーションによって、コンセプトカーとしては過去最短開発期間で開発された。80km/hを超えると自動的に「エアロダイナミック」モードに切り替わり、さらにフロントスポイラーがせり出し、ホイールに開けられた穴がふさがり、フロントバンパー左右の空気取り入れ口の形状も変化する。またリアエンドが40cmせり出して空力性能を向上させるほか、空気抵抗となるドアミラーを取り外し、代わりにカメラ映像で後方を確認するなど、まさに「トランスフォーマー」と言われる所以だ。これらの結果、Cd値は0.19と4ドアクーペとしては、最良の空力性能を実現している。ただし、現段階では、パワートレインなどについての言及はない。
メルセデス・ベンツはプロバイダーになる?
「IAA」とは「Intelligent Aerodynamic Automobile」の略。 席上でツェッチェ社長 が述べたのは、メルセデス・ベンツが自動車メーカーからネットワークモビリティーのサービスプロバイダーへと変化するということ。クルマをユーザーに購入してもらうという自動車メーカーとしてのビジネスだけでなく、必要な時に必要なサイズのクルマが、必要とされる場所へ現れるといったサービスの可能性をも模索しているという。また、道路や街全体の通信インフラ等が進化すればクルマ自体の性能も上がるということを示唆しています。
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