何かと話題のVWグループの一つ、ドイツの高級車メーカーのアウディは8月5日、「アウディS8 プラス」を欧州で発表しました。
ベースとなった「S8」は、直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボの「4.0TFSI」エンジンを搭載し8速ティプトロニックを組み合わせ、最大出力520hp、最大トルク66.3kgmを引き出しています。その性能は0-100km/h加速4.1秒、最高速250km/hというフラッグシップ・セダン としてシリーズのトップに君臨しています。
ベース車に85馬力を「プラス」
「S8 プラス」では、4.0TFSIエンジンは同じながらも、さらにパワーアップ。最大出力は605hp、最大トルクは71.4kgmとなっています。ベースの「S8」に対して実に、85hp、5.1kgm「プラス」という事になります。さらに、オーバーブーストモードでは、最大トルクが76.5kgmに向上。その結果0-100km/h加速3.8秒、最高速305km/h(オプションのリミッターを解除した場合)と、8気筒エンジンを搭載するパフォーマンス・セダンは元より、スーパーカー並みの性能となっています。 ちなみに最高速ですが、実際に最高速度を発揮できる数少ない国のドイツでは、このパッケージが標準となるそうです。
価格もかなりの「プラス」
その他、内外装も下位モデル以上にグレードアップされて特別仕立てになっており、エクステリアでは専用のリアスポイラー、グロスブラックのグリル、マトリックスLEDヘッドライト。インテリアは、赤いステッチ入りのブラックレザー、ピアノブラックパネル、ステンレスペダルなどが装備されています。
もちろん、これだけのグレードアップですから価格も「プラス」。ドイツでの価格は14万5,200ユーロ(約2,000万円)で、「S8」に比べて2万8,000ユーロ(約400万円)高くなっています。日本市場への導入についてはまだ詳細は発表されていませんが、注目される一台でしょう。
参照元:CAR AND DRIVER