バナナの皮は剥いて捨てるもの。猿だってそうする。しかし最近、バナナの皮が万能の薬なのではないかという説が飛び交っている。本当なのだろうか?
バナナの皮は万能薬?
キーワード検索をすると、バナナの皮の健康価値について多くの結果が出る。うつ病や不眠症解消、コレステロール値軽減に歯のホワイトニング…と様々な効果があり、バナナの皮は捨てるのが非常にもったいないヘルシーな食品だという。
しかし「栄養素がそこにあるからと言って、体にそれが吸収できるわけではない」と説くのがコーネル大学心理栄養学教授デヴィッド・レヴィッツキー氏。バナナの皮にはルテイン、カリウム、トリプトファンなどの栄養素が含まれるが、人体への影響に関する研究はまだなされていないのだそう。
いや、それ以前にかなりマズイのでは?
栄養コンサルタントのレズリー・ボンチ氏が「固くて苦いバナナの皮なんて食べられたものではない。強力なミキサーでもない限り、スムージーにもできない」と言うように恐らくバナナの皮を食べるのに一番効率的な方法は、スムージーに放り込んでしまうことだろう。しかし、皮に付着する殺虫剤・農薬の存在を忘れてはいけない。
バナナの専門家に聞くと?
著書『バナナの世界史 世界を変えた果物の数奇な運命』で有名なバナナの専門家ダン・コッペル氏も「私はもう15年もバナナの研究をしており、バナナの生息するすべての大陸へ行きましたが、バナナの皮を食べている人など見たことがありません」との発言をしている。
環境面でゴミが無くなっていいのでは?なんて言う声もありそうだが、バナナは簡単にコンポストが可能で数日で土に帰る。レヴィッツキー教授によると「スイカの皮を好んで食べる人にはオススメ」とのこと。信じようと信じまいと〜とりあえず口にするならしっかり洗ってからにしよう。
参照元:TODAY
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