筆者の頭にすぐ思いつく「そりゃないだろ」なネーミングの生き物と言えば「フンコロガシ」。「確かにフン転がしてますけどね、フンっ」、といじけちゃいそうな名前ですよね。
あと「アホウドリ」。これは、ぐるっと1周まわってかわいいかもしれません。
最近の人間界ではキラキラネームという風変りな名前を子供につけるのが流行って(?)います。動物界ではそんなの一昔前からやってるよ、ということなのでしょうか。奇妙キテレツな名前がいっぱいあります。
1. Edible Dormouse(食用ネズミ・食用ヤマネ)
日本名はオオヤマネ。リスのようなキュートな動物なのですが、英名は食用ネズミ・食用ヤマネです。食べられちゃうんでしょうか・・・と心配になるネーミングですよね。
オオヤマネは古代ローマ時代、スナックとして(!)食されていた動物だったそう。その名残で英名は食用ネズミ・食用ヤマネとなったそうです。
2. Right Whale(訳:適したクジラ)
クジラの一種で英語名は「Right Whale」。この「Right」は、「右」の意味ではなく、「適格な・適した」を意味しています。
日本名はセミクジラ。17~19世紀にかけて非常に捕鯨しやすく、クジラ髭や鯨油がたっぷり採ることができたので、「捕鯨に適したクジラ」ということでこの名前になったとか。
残念ながら今ではこの種類のクジラは全て絶滅の危機に瀕しているそうです。
3. Confused Flour Beetle(訳:困惑した穀物につく虫)
日本名もなんだか奇妙なヒラタコクヌストモドキは、英名は、「粉の中にいてちょっとまごついている虫」といった感じでしょうか。
米などにつく虫だそうですが、名前の「困惑した」の部分は、同じく穀物などにつく「コクヌストモドキ(英名:穀物につく赤虫)」とよく間違われるからだそうです。
4. Spiny Lumpsucker(訳:トゲトゲしたコブ吸引野郎、ダンゴ吸いつき針魚)
ダンゴウオ種の魚なのですが、コブを吸引している訳でもなければ団子うま!と言いながら必死で吸いついてる訳でもないんですね。代わりに岩に吸いつきはしますが。
体がコロンと丸くてうまく泳げないため、吸いついているかのように同じ岩の上でじっとしていることが多いのだとか。
5. Hitler Beetle(訳:ヒトラー虫)
スロベニアにある数ヶ所の洞窟内でしか見つけることができないこのかわいそうなネーミングの虫は、盲目の虫だそうです。1933年、ドイツの昆虫収集者が、ヒトラーに敬意を表してこの虫をヒトラー虫と名付けたそうです。
その後、ヒトラー総統はこの収集者にお礼のレターを送ったとか送ってないとか。
特に5つ目のヒトラー虫は今、「おいおい、洞窟の中でひっそり暮らしていて人目につくことはないかもしれないけど、いい加減名前変えてくれよ」と思っていることでしょうね・・・
人間の赤ちゃんと同じように動物たちも何も言えませんよね。何も言えないのをいいことに、その時・その場の勢いとノリで、「え~い、つけちゃえ!」、とけっこういい加減につけられた名前も多いのでは、と思ってしまいました。
参照元:Discover