ルノーの提供するパワーユニットにケチをつけ、他のエンジンメーカーにスチッチしようとして模索したF-1レッドブルチームですが、なかなかパワーユニットが決まらず、F-1撤退かと思われたレッドブルF-1チームですが、ここへきてやっとエンジンが決まりました。そのパワーユニットがなんと「TAGHeuer(タグ・ホイヤー)」。
ネーミング・ライツされたパワーユニット
高級時計ブランドとして有名な「TAGHeuer(タグ・ホイヤー)」ですが、もちろんF-1のパワーユニットを作るわけではありません。いわゆるネーミング・ライツ(命名権)を取得する ことになったのです。実態はというと、結局寄りを戻したルノー製パワーユニットを使用し、そのかわりルノーの名前は使用せず、「TAGHeuer(タグ・ホイヤー)」のブランド名を表記するということです。つまり、今期「レッドブル・ルノー」だったものが「レッドブルTAG」となるわけです。
過去にもあったネーミング・ライツ
意外と思うかも知れませんが、1983年に「ポルシェ」が開発したエンジンには「TAG」の名前が付けられ、これを搭載したマクラーレンは3度のドライバーズ・チャンピオン、2度のコンストラクターズ・タイトル、そして25回のGP優勝を成し遂げたという実績があります。他にもザウバーがフェラーリエンジンに石油会社の「ペトロナス」、ウィリアムズはルノーエンジンに「メカクローム」という名称を採用していました。
これで来期以降のF-1残留が決まったレッドブルですが、エンジンメーカーではないチームの苦悩は当分続きそうです。
参照元:TAG Heuer
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