野菜と言えば、ビタミンが豊富だとか、喉に良いだとか、肌に良いだとか、とにかく健康面・美容面においてプラスのイメージですよね。
でも、学校で学んだ野菜についての常識、おばあちゃんから聞いた話、本当に正しいのでしょうか?
読み進んでいくと、野菜の驚きの真実が分かりますよ。
通説1. 鮮やかで明るい色味の野菜の方がヘルシー
確かに、緑濃い小松菜や、色鮮やかなパプリカは、レタスよりも栄養があります。でも、この通説に惑わされてはダメなんです。
例えば日本でよく食されているキャベツ。白に限りなく近い薄~い緑ですよね。でもキャベツは、最も多くの栄養素を含んだ野菜の一つなんです。さらに、老化防止に効き目大のカリフラワーや、タンパク質とカルシウムいっぱいのセロリ、ビタミンがたくさんとれる白豆と、比較的薄い色をした野菜もヘルシーで栄養価満点なんです。
通説2. 冷凍ものや缶入りのものより新鮮なものがやっぱり一番
自家栽培されている人は、この説を堂々と語っても良いでしょう。採れたての野菜に勝るものはありません。
でも、多くの人が野菜を買うスーパーはどうでしょう?新鮮だった野菜は、スーパーにたどり着く頃にはそれほど新鮮じゃなくなっている可能性が高いんです。遠くの農家から運ばれてくるフレッシュな野菜は、スーパー到着時にはその栄養価がぐんと落ちてしまっているんですね。
新鮮な野菜が採れたらすぐに急速冷凍しているものや、新鮮なまま缶詰・瓶詰にしているものの方が鮮度が高く、栄養価も高い、ということも考えられるわけです。
通説3. 野菜は調理せず、生で食べるべし
火にかけると栄養がとんでしまう野菜もあります。でも、調理することによって、栄養価が高まることもあるんです。例えば、トマトは調理することで、トマトに含まれるリコピンの体内への摂取量や蓄積量が増えることが明らかになっています。このリコピン、前立腺がんなどといった病気を防止する効果があるそうです。
さらに、食物繊維を多く含んだ野菜は、調理することで繊維が分解されるため、体内に取り込みやすくなります。
通説4. ホウレンソウは鉄分が豊富、さらにはポパイのようになれる!
ポパイの部分はさておき、多くの人が、「ホウレンソウに鉄分が多く含まれているのって誰もが知ってる事実でしょ」と思っていることでしょう。
実はこれ、はるか昔、1870年にドイツの研究結果として間違った数値が発表されてしまったことから始まった説なのだとか。後に、別の研究で、ホウレンソウに含まれる鉄分量は、他に鉄分を含むとされている野菜とほぼ同じ程度で、ホウレンソウの数値だけが突出しているというわけではないそうです。さらに、ホウレンソウに含まれる鉄分は、実は体内に取り込みにくい性質なのだとか。
通説5. ニンジンを食べると視力が良くなる
この説は、ニンジンが多くベータカロチンを含んでいて、体内に取り込まれるとそれがビタミンAに変換されるということから生まれたそう。ビタミンAは、骨の成長、お肌の健康、それに目の健康に良いとされています。
目の健康に良いのは事実だそうですが、「視力が良くなることはない」ということです。
ブロッコリー、さつまいも、ホウレンソウなどにもビタミンAは多く含まれていますが、なぜ「ニンジンを多く食べると視力が良くなる」と、ニンジンだけが定説として残っているのかは謎です。
私は、上記の全通説をまるっきり信じていました(がーん)。特に、「鉄分=ホウレンソウ」は小さい頃から頭にインプットされていたので、医者に鉄分を多くとるようにと言われたら、ホウレンソウのおひたしだの、ホウレンソウの味噌汁だのをガツガツ食べていました・・・
調べてみたところ、ホウレンソウよりも鉄分の多い野菜は確かにたくさんありました(がーーーーーん)。サラダ菜や、切り干し大根、大根の葉、小松菜、しそ、グリーンピースなどをバランス良く食べるべきだったようです。
知らないということは時に恐ろしいことでもありますね。とっても勉強になった今回の記事・・・と、筆者の私、目から鱗が落ちる思いです。
参照元:Primer