外出先でおいしそうなケーキを見つけたらスマホを取り出してパシャリ。素敵な並木道で立ち止まってパシャリ。「あ、このドアのデザイン使えそう」とアーティストがパシャリ。今やなんでもスマホのカメラで撮影してデータとして保存するのが当たり前の時代です。
そんな時代の流れに注目し、ロンドン美術大学ロイヤル・カレッジ・オブ・アートで学ぶフィオナさんは、世界中どこにいても目にする「フォント」と「カラー」を認識できるガジェットのプロトタイプ「Spector」を開発しました。
Spectorが読み取ったデータはAdobeのInDesignに転送
例えば、鉄道マップのフォントが気に入ったら、Spectorをフォントにかざしてみます。
Spectorに搭載されたArduinoカメラがフォントの写真を撮影し、独自のアルゴリズムで写真を情報に切り替え、データベースと照合してフォントの種類を認識するという仕組みです。
また、Spectorは、あらゆるところで目にする「色」をキャプチャして、カラー情報(CMYK/RGB値)を示してくれます。
本や地図、看板はもちろん、散歩中に目を奪われた鮮やかなまでに緑の濃い葉や、表現するのが難しい色合いのレンガブロックなど、見るものすべての「生きた色」をキャプチャできます。
Spectorと一緒なら、街歩きが数倍楽しくなりそうですね。アーティストやデザイナーの人にとっては、最高のパートナーツールになるのではないでしょうか。
Spectorの評判は上々、市場にその姿を現す日もそう遠くはないかもしれません。
参照元:THE VERGE
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