自転車って、お尻をサドルに乗せて座った状態で乗るものですよね。ところが、自転車の常識を大きく覆して、なんとお尻の代わりにお腹をサドルに乗せて伏臥、いわゆる「腹這い」の姿勢で走る自転車が登場しました。その名もBird of Prey(猛禽類、巨大な鳥類)!
鳥だ!飛行機だ!いや、スーパーバイカーだ!!!
今、市場はエルゴノミックデザインを用いた製品で溢れかえっています。エルゴノミックデザインとは、人が使いやすいと感じるデザイン、人が自然に無理なく扱うことができる製品のデザインを指しますが、よく知られているのがエルゴノミックキーボードやエルゴノミックチェアです。このエルゴノミックデザインが自転車に採用して生まれたのがBird of Preyです。
なるほど、写真を見ると、鳥からアイディアを得たのがよく分かりますね。鳥人間コンテストを思わせるスタイルです。
Bird of Preyにいざ乗車!腕を伸ばしてハンドルをにぎり、サドル部分にお腹を乗せたら、自転車の最後部につけられているペダルに足をかけるためグンと脚全体を伸ばします。体全体がストレッチされて良い気持ち!
一見つらそうな姿勢、でもこれこそが最も体に自然なスタイル
腕を伸ばして乗るわけですが、肘部分にはパッドが用意されていてしっかり保護。このBird of Prey、実は1991年から長きにわたり開発が続けられていて、ついに製造・販売に至ったという自転車なんです。妥協せずに細部にこだわり続けた証ですね。
腹這いの姿勢で乗ることで、重心が低くとれるため敏しょう性が高まり、空気力学的な特性が向上し、動力の生産性も上昇するのだとか。
エルゴノミックデザインを採用したこのBird of Preyは、後輪が大きくても重くはなく、むしろ漕ぎやすく、トルクアップもラクラクなのだそうです。さらに、上り坂も余裕なので、鳥が空を自由に舞うように、体に違和感やキツさを感じることなく長時間でも軽快に走り続けることができる自転車なのです。
腹這いスタイルなので注目を浴びること間違いなし!この鳥気分になれるBird of Preyの値段は4,200米ドルと決して安くありませんが、オーダーメイド可能なので、自分にぴったりフィットした世界で1台のエルゴノミックバイクを手に入れることができますよ。自然な姿勢を保って乗れるうえ、つくりも頑丈なので、長く付き合える上質の自転車と考えればその値段の価値は十分あるのではないでしょうか。
参照元:OhGizmo!, Bird of Prey