運転手の命を守るエアバックシステム。日本で始めて導入された車は1987年のホンダ・レジェントだ。90年代に入ると急速に普及を始め、現在はほぼ全車エアバックを装備している。
バイクのエアバックも現在市販されている。通常バイク用スーツにエアバックが内蔵されているものが一般的。しかし上半身の保護しかできず、バイクから投げ飛ばされた時、足や腰から落ちた場合の下半身へのダメージを軽減することは難しかった。
カナダの発明家Rejean Neron氏がこのほど新しいバイク用エアバック内蔵スーツ「セイフティ スフィア(Safety Sphere)」を考案した。従来のスーツと大きく異なる点は、エアバックが球体のバルーンとなり全身を包み込むところにある。ライダーがバイクから投げ出されて着地する間に、身体はエアバックの頑丈なバルーンに包み込まれ、地面に叩き付けられることはなくなるのである。
イメージ動画を見ると、叩きつけられた後、コロコロと道路を転がっている。転がっている間に別の車に撥ねられる危険性はないのだろうか?と思ってしまうが・・・。あくまでもコンセプトモデルなのでこれから改良が加えられることだろう。
実用化されれば不幸な事故も圧倒的に減るであろうセイフティ スフィア(Safety Sphere)。コンセプトが単なるアドバルーンで終わらないよう、努力を重ねてほしいものである。
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