テニスコートで球拾いをしてくれる本格的なロボットの登場です。米ボストン発、人工知能(AI)を搭載した自律型ロボット『Tennibot』の商品化プロジェクトが4月、クラウドファンディングサイト「Kickstarter」で立ち上がりました。
カメラとAIを搭載、自律的に動くためには・・・
『Tennibot』は、内蔵カメラとAIがテニスコートでボールを見つけると、左右のフロントホイールとアームの間からボールを吸い取り、ロボット後部のキャスター付きボール入れに向かって発射しながら、コート内を進む仕組みになっています。
『Tennibot』の能力をフルに発揮するためには、テニスコートに持ち込んだ後、ネットポストにカメラシステムを設置し、コートのどの部分でボールを拾い集めるかなどをスマホなどのアプリで設定する必要があります。カメラシステムは効率のよい練習を可能にするロボットが自身の位置を正確に把握し、自律的に動くために必要なものです。
重いロボットをコートに難なく持ち込める仕掛け。
91×41×28cmとコンパクトサイズの『Tennibot』ですが、その重さは約11kgと決して軽くありません。しかし、ロボット後部のハンドルを持ち上げると、最大80個のボールが入るキャスター付きボール入れが浮き上がり、スーツケースのように引っ張れるので、テニスコートまで難なく持ち込めます。
90分の充電で4~5時間もテニスコートを動き回れる『Tennibot』の商品化プロジェクトは5月11日現在、目標額を大きく上回る5万8000ドル(約639万円)以上を調達しています。80人以上のバッカー(支援者)がサーブやグラウンドストロークの練習時間増を可能にする自律型ロボットの商品化を切望しています。
参照元:KICKSTARTER
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