航空機内でのトラブルを伝えるニュースにうんざりする人は多いはず。旅を台無しにするいざこざを撲滅するために、アエロフロート・ロシア航空は6月4日から運航を妨害した乗客をブラックリストに載せ、揉め事を起こした乗客の運送を1年間拒否できるようになりました。
ブラックリスト導入で乗客と乗員を守る体制に。
昨年12月にロシアのプーチン大統領が署名した航空法の修正法が半年を経て施行されました。アエロフロートは「機長の命令に従わなかった」「機内で暴力を振るった」「航空機の運航の安全を脅かす行動を取った」乗客に対し、同社が運航する全便の1年間搭乗拒否という処分を科せるようになりました。航空会社の厳しい姿勢が機内でのトラブル減少に繋がることが期待されます。
今年1月にはモスクワからロシア極東に向かうアエロフロート機内で、ビジネスクラス利用者が酩酊状態で搭乗、公共の秩序を乱し、クルーに侮辱的な言葉を放ち、客室乗務員の顔面を殴るという事件が発生していました。今回のブラックリストの導入により、利用者だけでなく、従業員も守る体制が整うことに。
社会的地位に関係なく厳しい姿勢で臨む方針。
アエロフロートは運航を妨害した乗客に関する法整備を関係各所に働きかけていました。ロシアを代表する航空会社は今後、乗客の社会的地位に関係なく、空の旅を台無しにするいざこざを起こした無法者に断固とした姿勢で臨むとしています。
参照元;AEROFLOT
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