原因不明の手の震えで日常生活に支障が出ている人は関心を寄せずにはいられないでしょう。腕に重りを搭載することで手の震えを抑える機器『Tremelo』を作業療法士らに届けるための資金調達プロジェクトが今冬、米クラウドファンディング(CF)サイト「Indiegogo」で立ち上がりました。
スプーンを口に運ぶ作業などがスムーズに
『Tremelo』プロジェクトの起案者は「振動する機械」と「震える手」が類似していることに注目し、東京スカイツリーにも用いられている振動制御技術で原因不明の手の震えを抑えることを思い付きました。そうして生まれたコの字型の機器は利き腕にはめた専用サポーターの上に取り付けて使用します。手の震えを抑える重りは装着者の負担にならない重さになっています。
手の震えで悩んでいる人が『Tremelo』を腕に装着してテストを行ったところ、震えは8割以上減少しました。腕が安定するようになり、「ポットからコップに水を注ぐ」「スプーンを口に運ぶ」といった作業をスムーズにこなしている姿、生活の質を取り戻して喜ぶ様子はYouTubeに公開されている動画で確認できます。
高額な機器を多くの人に体感してもらう方法
『Tremelo』を開発したバイオテクノロジー企業Five Micronsは、画期的な機器を作業療法士や神経科医に届けるための資金をCFサイトで募っています。なぜ原因不明の手の震えで困っている人ではなく、作業療法士らに届けるのかというと、機器が1149ドル(約12万5000円)と高額で、一人でも多くの人に便利さを体感してもらうためです。
良かったら今回の記事をSNSでシェアしてもらえたらありがたいです。『Tremelo』の存在が原因不明の手の震えで不便な思いをしている人やその家族に届きますように。
参照元:INDIEGOGO
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