米ニューヨーク発、直接手で触れることなくボタンを押す・レバーハンドルのドアを開けるのに役立つ鍵型の道具『Hygiene Hand』の商品化プロジェクトが今春、クラウドファンディングサイト「Kickstarter」で成立しました。
ドアのレバーやATMのボタンに直接触れずに済む
抗菌素材の真ちゅう(銅と亜鉛の合金)で作られた『Hygiene Hand』を使うには、鍵型の道具の穴に指を入れて握るだけ。後は道具の先端を上手く用いて、不特定多数の人が利用するドアのレバーハンドルに引っ掛けたり、エレベーターやATMのボタンを押したりすれば、感染症を引き起こすウイルスが潜んでいる可能性がある場所に直接手で触れなくて済みます。
ウイルスが付着している可能性がある場所に触れないだけでなく、手に付着しているかもしれないウイルスを他の場所に広めるリスクを下げる『Hygiene Hand』はポケットや鞄からいちいち取り出さずに使うことも可能です。Kickstarterで注文した人全員に、ポケットサイズの道具とズボンのベルトループ・鞄を結ぶ、巻き取り式コード付きカラビナが付いてきます。
まずは人との接触をなるべく避け、手洗いをしっかり
『Hygiene Hand』商品化プロジェクトは4月下旬の締め切りまで2週間を切った段階で、6700人から32万4000ドル(約3500万円)を調達しています。幅32mm・長さ76mm・厚さ0.6cmの鍵型の道具は5月から順次、世界各国に発送されます。置きどころは玄関が良いでしょう。せっかく手に入れたのに、外出時に家に忘れてしまっては、買った意味がありません。
ただ『Hygiene Hand』が手元にあっても、現在進行中の緊急事態を終わらせるためには、そもそも人との接触をなるべく避ける、手洗いをしっかりすることなどが必要です。とはいえ、今回の記事を読み、外のウイルスから手を守る必要性を改めて認識してもらえたら幸いです。
参照元:KICKSTARTER