オランダ発、遊び心のある人型デスクランプ「Mr. Watt」の商品化プロジェクトが今春、米クラウドファンディングサイト「Kickstarter」で不成立に終わりました。プロジェクトはなぜうまくいかなかったのでしょうか。
耳・尻尾・足パーツからなる犬・猫型の構想も
「Mr. Watt」は人型と言っても、頭部と胴体からなるシンプルな作りになっています。頭部をタップすると、頭部にある唯一のパーツである大きな目に内蔵されたLEDが点灯し、長押しすると眩しい程に明るくなります(最大180ルーメン)。丸い頭に触れるのを繰り返していくうちに愛着が湧くかもしれません。
人型デスクランプのシンプルな作りはカスタマイズを容易にします。例えば頭部用のアクセサリーはメガネ、カツラ、ヒゲが用意されていました。アクセサリーがなくてもランプは使えますが、着せ替え人形感覚で楽しんでもらおうということでしょう。支援額が10万ユーロ(約1300万円)を突破したら、耳・首輪・尻尾・足パーツからなる犬・猫セットも追加できるようになっていました。
アクセサリーが多過ぎた?クラファンは再挑戦へ
しかし「Mr. Watt」の商品化プロジェクトは目標金額である5万ユーロ(約650万円)の1割強しか集められませんでした。タップで点灯し、長押しで明るさを調節できるデスクランプは目新しくなく、メガネザルから耳を取っただけのような見た目も「微妙」と言わざるを得ません。筆者的にはむしろメガネザルや犬・猫ベースのランプにすれば良かったのではと思います。
プロジェクト側は最新情報を伝えるページで「目標金額が高過ぎた」「アクセサリーが多くて支援の仕組みが複雑だった」「宣伝不足だった」などとプロジェクト不成立の原因を分析した上で、クラファン再挑戦を明言しています。筆者はカスタマイズにこだわらず、動物モデルのランプをデフォルトとしてリワード(支援者へのお礼)に加えれば、再挑戦が実る気がしますが、楽観的でしょうか。
参照元:KICKSTARTER