強い不安に悩まされている学生さんとその親御さんの参考になれば幸いです。人生に役立つヒントを短編ドラマ形式で紹介する米国のDhar Mann STUDIOSは5月、「Girl With ANXIETY Is HUMILIATED」と題した動画をYouTubeで公開しました。
強い不安を一人で抱え込む学生、無理解の父親は一蹴
英語が苦手でも理解しやすいように作られている「Girl With ANXIETY Is HUMILIATED」は、主人公の学生・ジュリアが緊張しながら授業を受けている場面から始まります。彼女は先生から当てられることを恐れていました。黒板の前で立ち尽くし、クラスメイトから笑われるシーンが脳裏をよぎっていたからです。結局は別の学生が指名され、彼女はホッとします。
ジュリアはホッとした直後、隣の席の子から誕生日会の招待状を渡され、「考えておくね」とだけ言い、席を離れます。招待状を渡した子は不審がりますが、ジュリアの前の席に座る子は、転校生の彼女が他人に囲まれる状況で強い不安を感じていることに薄々気づいていました。招待状を渡した子はその話を聞き、ジュリアのことを心から心配します。
場面はジュリアの部屋に切り替わります。ベッドで横になっているところに父親が現れますが、彼は部屋に閉じこもる娘のことが理解できません。ジュリアは周りに人がいると強い不安を感じると訴えますが、父親は「またそれか」と呆れ、「おまえたちの世代の問題だ」「心配することなど何もない」と一蹴します。彼女の脳裏には誕生日会で笑い者にされる自身の姿が浮かんでいました。
母親が自身の経験を初告白し、父親はショックを受ける
ジュリアは不安に無理解な父親から逃げ、浴室に立てこもります。そこに母親が駆けつけ、夫に事情を聴きます。「まるで本当に不安があるように振る舞っている」と話す夫に対し、「本当よ。沢山の子供が戦っている」と妻は説明し、「本当に気の毒だわ」と娘を心配します。夫は「あの子は何も心配しなくていいのに」と怒りますが、妻は自身も同じ経験をしたことを初めて打ち明けます。
母親の言葉を聞き、浴室から出てきたジュリアは「ママも?」と尋ねます。母親は娘に自分の経験を語ります。学生の頃の母親はよく笑う明るいキャラで人気者でしたが、親の仕事の都合で引っ越しを余儀なくされました。新しい学校に通うと、既存の友達の輪に入れず、のけ者のように感じました。緊張で誰とも話せず、一人で昼食を取るようになり、強い不安に悩むようになりました。
ジュリアの母親は娘と同様、授業で先生から当てられても答えられず、笑われる姿を想像するようになっていました。飛行機で過呼吸になり、レストランでも人の目が気になり座っていられなくなりました。妻の告白に夫は強いショックを受けます。娘も同じような思いをしていることにも。母親は「私たちはあなたのそばにいるからね」と語りかけ、父親も自身の言動を娘に謝ります。
母親はセラピストの言葉を娘に伝え・・・続きは動画で
心を開いたジュリアも母親に告げます。「ずっと怖くて不安のことを話せなかった」と。彼女は不安との向き合い方を学んだ母親に「どうやって乗り越えればいい?」と尋ねると、母親は唯一不安を打ち明けたことがあるセラピストの言葉「明らかにできないものは治せない」を引用し、話すことが最初の一歩であると娘に語りかけます。ここから家族はゆっくりと前に進んでいきます。
続きは下の動画をご覧ください。いわゆるバッドエンドではないのでご安心を。このドラマは英語が苦手でも理解しやすいように作られていますが、Up to youは「あなた次第」、Meditationは「瞑想」、Breathingは「呼吸」、Comfort zoneは「居心地良い空間」という意味であることを知れば、ストーリーがより頭に入りやすくなるでしょう。
参照元:YouTube