イタリアのITAエアウェイズは昨年末、オランダのKLM、アラブ首長国連邦(UAE)のエティハド航空とのコードシェア協定に署名しました。これにより、3社が本拠を置くローマ(フィウミチーノ)、アムステルダム、アブダビでの乗り継ぎ便の予約が容易になりました。
アムステルダムとイタリア地方都市間の移動が便利に
イタリアへ向かう日本人旅行者にはお馴染みだったアリタリア航空はコロナ禍の影響により、昨年10月に運航を停止し、イタリア最大の航空会社としての役割は国営のITAエアウェイズに引き継がれました。ITAエアウェイズはアリタリアが一翼を担っていた航空連合「スカイチーム」への加盟を果たし、同じ航空連合のKLMなどとの協力関係強化を図っている最中です。
ITAエアウェイズはKLMが運航するアムステルダムと欧州主要都市を結ぶフライトのコードシェアを行うことで、イタリアを出発してアムステルダムで乗り継ぐ旅行者の利便性を向上させました。一方、KLMはローマとイタリア6都市、マルタ、アルバニアの首都ティラナ間を飛ぶITAエアウェイズ便を自社Webサイトで予約できるようにしました。
ITAエアウェイズは発展途上。春からは羽田線開設へ
ITAエアウェイズはエティハド航空が運航するアブダビ=ローマ(フィウミチーノ)、ミラノ(マルペンサ)直行便のコードシェアを開始し、自社Webサイトからのアブダビ発着便の予約を可能にしました。一方、エティハドの利用客はローマとイタリア地方都市間を結ぶITAエアウェイズ便への乗り継ぎが容易になりました。
ITAエアウェイズのネットワークは1月上旬時点でイタリア国内14空港と欧州・北アフリカ・中東の主要空港、米ニューヨークのJFK空港に限られています。ただ、北米・南米・アジア路線は来春から順次開設され、4月からは東京(羽田)線の開設も予定されています。
<参考元>ROUTES
この記事をシェア