米ニューヨーク発、壁コンセントの過熱を検知すると大音量の警告音を発し、電気火災発生のリスクを下げる器具「FireSafe Outlets」プロジェクトが今夏、米クラウドファンディングサイト「Kickstarter」で立ち上がりました。
過熱原因不明でも、専門家に相談するきっかけに
「FireSafe Outlets」の取り付けは簡単。既設の壁コンセントのブレーカーを落とし、コンセントプレートを取り外し、過熱を検知する器具と置き換えます。検知器具背面のツメが壁コンセント本体と電線をつなぐネジに触れるように設計されており、ここが熱を持つと、警告音が鳴ります。
3m離れた場所でも聞こえる警告音は、電気火災の発生源になり得る壁コンセントや差し込みプラグをすぐに点検するように促してくれます。例えばプラグの差し込みの緩さは過熱の原因の一つ。もし過熱原因が分からなくても、消防署などに相談すれば、火災を防げるかもしれません。
壁コンセントの点検・清掃をしてみませんか?
「FireSafe Outlets」プロジェクトのリワード(お返し)は、米国内のみの発送になっていますが、だからと言って米国外に住んでいる人にとって無意味なプロジェクトではないと筆者は考えます。今回の記事がコンセントや電源タップの点検・清掃のきっかけになればと思います。
いわゆる「たこ足配線」でコンセントなどに負荷をかけ過ぎないように注意が必要ですし、差し込みプラグに溜まったほこりが湿気を帯びると出火する「トラッキング現象」にも気を付けなければなりません。もしもの場合に備え、初期消火の方法について調べてみてはどうでしょう。
<参考元>Kickstarter
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