宇宙開発の最先端を行くアメリカ航空宇宙局 NASAは月の表面を掘削するプロジェクトを進めている。月面で人間が実際に掘削の作業を行うことは飛行士の体力的負担が大きく事実上無理。そこでNASAはAstroboticテクノロジー社に「無人月面掘削ロボット」の開発を依頼した。
Astroboticテクノロジー社は完全自動制御のロボット車レース「Urban Challenge」で優勝の実績を持つカーネギー・メロン大学のレッド・ウィッテイカー教授が設立した会社だ。高い自動ロボット技術を買われ、無人月面掘削ロボットを製造する事となった。
無人探査機の情報から月の北極には6億トン以上の氷が存在していることが確実と見られている。その氷を掘削して持ち帰り人間の資源として使用できるか調べると言うのが最大の目的だ。
もし人間が使用できると言うことが判明した場合、資源を巡って各国の取り合いになりそうな懸念も持たずにはいられないが、限りある資源の中で新たな供給先として月が浮上してくるだろう。
いつの日か「これは月から取れた氷なの」と言いながら酒を飲む日が来るのかもしれない。
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