「ぐにゃっ」と曲がるディスプレイ、実用化はまもなくか

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世界有数の携帯電話メーカーのサムスン電子にOLED(有機発光ダイオード、有機EL)ディスプレイの注文が殺到している。サムスンの「YOUM」は、画期的な柔軟性を備えているのが最大の特長で、フレキシブル・スマートフォンへの応用が現実のものになりつつある。

有機ELは、これからの照明の主流と期待されている。有機材料に電圧をかけることで発光し、少ない電力で大きな輝きを得ることが出来る。省エネがクローズアップされている現代のニーズにも合致する。また、薄くすることも柔軟性を持たせることも可能で、未来を感じさせる独創的なアイテムが生み出される下地にもなれる。

大量生産の準備は万端のYOUM。2012年中のリリースが期待されている。3年後をメドに、現在のLCD(液晶ディスプレイ)に取って代わる存在を目指すようだ。今以上に画面はより薄く、より明るいものになるはずだ。

サムスンはディスプレイ分野に投資を進めてきたとのこと。イノベーションに資金を投下している韓国企業の好例だろう。製造業で隣国に押され気味の日本からも、魅力的な製品が生まれればいいのだが。

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