ロンドンオリンピックのサッカー男子代表がモロッコを破り、決勝トーナメント進出を決めたニュースは日本中を大いに湧かせた。今回紹介するのは、日本人に馴染みが薄い北アフリカの国の観光名所。空に向かってそびえ立つ『ハサン・タワー』は(画像であっても)強烈なインパクトを与える。
このミナレット(イスラム教の礼拝時刻を伝えるための塔、モスクに付随)が注目を集めるのは、これだけ巨大にも関わらず、未完成という点もある。1195年に建設がスタートしたものの、4年後に当時の君主の死で工程がストップしてしまった。結果として86mを予定していた高さは44mに留まっている。また砂岩でできた塔であり、階段ではなく、傾斜路で上に登る仕組み。
『ハサン・タワー』のあるラバトはモロッコの首都であり、街全体が世界遺産に登録されるほど、歴史を感じさせる街だ。そこに広がっているのは日本とはまったく異なる風景。彼の地を訪れる際は、未完成のミナレットやイスラム建築の世界に思い切り触れることをおすすめする。
この記事をシェア