1923年から毎年フランス・ル・マン市の「サルト・サーキット」で開催されている「ル・マン24時間耐久レース」。1959年のル・マンを制したのはキャロル・シェルビーとロイ・サルヴァドーリの「アストンマーチン・DBR」でした。アストン・マーチンがルマン初優勝を飾った歴史に残る大会です。
キャロル・シェルビーはルマン優勝後レーシングカー・デザイナーに転身し、「ACコブラ」や「シェルビーGT350」をデザインし世界的なデザイナーとなり、ロイ・サルヴァドーリはその後F1に参戦するなどレーサーとして確固たる地位を築き上げました。そんな二人が2012年,相次いで亡くなると言う悲劇が起こりました。
そんな悲劇への鎮魂の意味を込めて、イギリスのスEvanta Motor社が「アストンマーチンDBR1の実物大プラモデル」を製作し、オークションにかけられることになりました。全て組み立てると全長6.35m、重さ約500~600kgになるそうで、ほぼ実物と変わりません。さらにシェルビーとサルヴァドーリのサイン入りキャップも入っています。シェルビーもサルヴァトーリも本物と寸分変わらぬ出来に、あの世で満足している事でしょう。
一つの時代を制したレーサーと車への敬意の意味を込めて製作されたアストンマーチンDBR1の実物大プラモデルの落札価格は約246~369万円と予想されています。
この記事をシェア