デザイナー・芸術家のPete Fecteau氏の2010年はルービックキューブと共に過ぎていった。総数4,242個を使用して完成したのはサイズ約3m×5.9m、重さ454kgのDr. Martin Luther King Jr.。そうあの「I have a dream」の演説で知られるアメリカの公民権運動の雄、キング牧師だ。そしてFecteau氏にとっても、ルービックキューブを使った作品をつくることは「Dream(夢)」であったのだ。
手に取ったことがある人ならば、ご存知だと思うが、立方体をしたルービックキューブの一つの面は3×3で9分割の小さな正方形から構成されている。作品を見るとコンピュータグラフィックにおけるピクセルの画像のようにも見える。その色調調整が全て手作業だと思うと、考えただけでも気が遠くるではないか。1秒でも早く全面を揃えるのも、あれはあれで芸術的でもあるが。
彼自身、この作業を「Dream Big」と名付けた。その名のごとく世界最大のルービックキューブのモザイク画はこうして完成したのである。
ちなみにFecteau氏は、ルービックキューブを使ったアート作品をつくる集団「CubeWorks」のメンバーでもある。サイトでは他のポップな作品が閲覧できる。
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