高級車の代名詞「ロールス・ロイス」の中でも最上級モデルとされているのが「ファントムI・エアロダイナミック・クーペ」です。1935年ベルギーのヨンケーレによって製造が開始されましたが、第二次世界大戦の戦火に巻き込まれ設計書など記録が全て失われ、詳細は謎のベールに包まれてしまいました。
ベールを脱がす事は出来ません。しかしベールに包まれたファントムIエアロダイナミッククーペに敬意を表し、77年ぶりに蘇らせた車がこの「ファントムⅡ ヨンケーレ・エアロダイナミッククーペ(Rolls Royce Jonckheere Aerodynamic Coupe II)」です。
Rolls Royce Jonckheere Aerodynamic Coupe IIをデザインしたのはトルコ人デザイナー・ユギュル・シャヒン氏。「クラシックカーであることに敬意を表しデザインを大幅に変えることはしない」とのコメント通り、ロールス・ロイスの伝統を踏襲した美しいクラシックカーとなっています。
現在のところRolls Royce Jonckheere Aerodynamic Coupe IIの市販予定はないそうですが、この美しいデザインを世界のカーマニアが黙っているはずがありません。戦火に巻き込まれた往年のファントムI・エアロダイナミック・クーペとヨンケーレも「良かった、良かった、ヨンケーレ!」と叫んでいることでしょう。
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