先端に輝く象徴的な星(スリーポインテッドスター)を見て、それがメルセデスベンツであるということは、誰もが知っているだろう。母国ドイツにおいては、タクシーから工事用重機にいたるまで、何でも取り扱う自動車の総合メーカーらしいが、日本におけるこの車は、たとえ
ファミリーカーであっても、やはり高級車なのだ。オーナーは一目置かれる。
すでに知っていることと思うが、メルセデスベンツにはクラスとシリーズでかなり多くの種類に分かれている。そんな中でも、SLシリーズと言えば、メルセデスが誇る軽量スポーツカーのハイグレードシリーズだ。そのSLシリーズに、この2012年まもなく、「2013 メルセデスベンツSL (Mercedes Benz)」が発表される。
2013 メルセデスベンツSL (Mercedes Benz)は、2シータ、429馬力、V8エンジンを搭載したスーパースポーツカーだ。以前の同シリーズは、V12エンジンだったが、今回V8とダウンサイズとなった。しかし、ボディー重量を約140kgの軽量化に成功したため、基本的な走行性能はむしろ向上したと言っていいだろう。今や、日本のメインカーとも言うべきプリウス。1800㏄、99馬力。比較しても、その差は4倍以上。2013 メルセデスベンツSL (Mercedes Benz)は、外見の美しさとは裏腹に、秘めたるパワーがとてつもないことが想像できるだろう。
高速料金所を抜けた瞬間、アクセルをぐんと踏み込むと、5秒足らずで100kmに達する。まさにシートに押し付けられるような、強烈な『G』を体感することになる。一般道で、流れに任せてツラツラと走っているだけでは、ただの高級車でしかないが、「走る」場面になると、やはりさすがはSL。圧倒的な差を見せつけられてしまう。
きっとこういう時に、オーナーは思ってしまうのだ、「良い車に乗っているな」と。これだけのスペックを載せた車なのだから、当然といえば当然のことだが、価格は1000万円を軽く越えていく。
是非一度はオーナーになってみたいものだ。