一口にテキーラといっても、熟成させる期間によって、その呼び方や味が変化するのをご存じだろうか。テキーラには、未熟成のものから、樽で3年以上熟成させるものまである。味覚もフルーティーなものから、だんだんと甘みを増していき、じっくり寝かせたものは、まるでコニャックのような味わいになるのだとか。
「グランド・マヤン・テキーラ (Grand Mayan Tequila)」は、テキーラのグレードの中でも、3年間寝かせた”アニェホ”と呼ばれる上級なテキーラだ。他のアニェホにはない、こだわりが随所に伺うことができる。まず原料に使用されるアガヴェは、5-7年掛けて成長したものであること。収穫したアガヴェの中心(ピニャ)は、発酵過程に入る前に、じっくりと石釜で加熱する。そして、もっともデリケートな蒸溜には、由緒あるLa Cofradia蒸溜所で行うこと。さらに、蒸溜された原料は、アメリカンオーク樽のなかで、じっくり3年寝かせる。この長い過程を経て、グランド・マヤン・テキーラ (Grand Mayan Tequila) は完成する。
また、グランド・マヤン・テキーラ (Grand Mayan Tequila) は年間で3000リットルしか製造されない。国内におけるテキーラの年間消費量が約100万リットルと言われ、一瓶あたりの容量が380mlであることを考えると、いかに出荷本数が少ないことがお分かりいただけるだろう。しかも、2011年からにわかに盛り上がりだしてきたテキーラブームだ。ますます手に入れることが、難しくなるかもしれない。
メキシコの伝統的デザインを思わせるこのボトルを手に入れることができたら、友人同士でワイワイやるのではなく、恋人や親密な相手と2人で、じんわりと深い話でもしながら飲む、なんていうのはいかがだろう。ライムとソルトはお忘れなく。