1989年、万年Bクラスだったヤクルト・スワローズの監督に就任した野村克也氏。当時ヤクルトは池山、広沢、飯田など有望な若手が揃っていましたが、上位に食い込む事が出来ませんでした。野村監督はそのヤクルトにデータ重視野球「ID野球」を導入。若手がID野球を理解し6年で4度のリーグ優勝を達成しました。革新的な野球が他球団の追随を許さなかったのです。「ID 」は造語ですが、その後色々なスポーツで「ID」と言う言葉を耳にします。
レーシングの世界でもID化は進んでいます。「セブリング12時間レース」でコルベットチームが「Rear-view Camera System (後方車監視システム)」を導入し、好成績を収めました。Pratt Millerが、本来は前方の車との衝突回避を目的として開発したシステムです。
Rear-view Camera Systemはコックピットのディスプレイに表示され、ドライバーは後方車を確認します。システムが後方車を監視しながら、スピード、動きなどを測定。スピードから車のスペックを色で表示し、さらに後方車が抜きにかかった場合の予想進路、ブロックすべきかコースを譲るべきかなどを伝えます。詳細は動画を見ていただいたほうが、良いかも知れません。
レーシングの世界にもIDの波が吹き荒れています。他チームも黙ってはいないでしょう。
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