自動車の素材は紙とプラスチックのみ。フランス人デザイナーのThierry Dumaineさんが「carDboard (使い捨て自動車)」という興味深いコンセプトを発表しました。 ドアもない。ダッシュボードもない。頑丈な屋根もない。ナイナイばかりでキリがありません。おまけにカラーリングも地味なブラウンです。まるで100年前にタイムスリップしたような外見のcarDboard (使い捨て自動車)。ただ、必要な部品を極力排したと好意的に捉える事もできますし、カラーリングへのこだわりがない人もいるでしょう。
使い捨てというだけあって、carDboard (使い捨て自動車)のシャーシとボディの材料はリサイクルされた段ボールとプラスチックのみです。最高時速は約113kmを想定しているというから驚きです。雨や水たまりに弱いというネックを考慮すると、短い距離での移動が主な使い道になりそうです。
気になる動力ですが、ガソリン・圧縮空気・電気から選べるトリプルハイブリッドを採用しています。また、Dumaineさんはニュータイプのガソリンスタンドの構想も披露しています。スタンドの屋根に巨大な風力タービンを設置し、圧縮空気と電気を賄うというものです。
エコを体現した車とガソリンスタンド。車の耐久性の改善、クリーンエネルギーの普及が進めば、もしかしたらDumaineさんの頭の中にある世界が具現化するかもしれません。
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