ドイツ代表の誇りとプライドを持ちF1グランプリに参戦しているメルセデスAMG。第二次世界大戦中、ナチスに協力したとされ、多額の賠償金を支払う事となり、経営は危機を迎えます。メルセデスはなんとか経営危機を乗り越えました。その危機を乗り切った要因は、質の高い車を製造・販売し続けた事にあります。メルセデス・ベンツがドイツ復興の一翼を担っていた事は、間違いありません。
1954年、メルセデス・ベンツは歴史的に名を残す名車を引っ提げ、F1界に殴り込みをかけます。その車の名は、「メルセデスW196 (Mercedes W196)」。アルゼンチン人ドライバー「ファン・マヌエル・ファンジオ」と共にF1に参戦し、優勝を成し遂げます。敗戦にうちひしがれたドイツ人の心を、鼓舞し、勇気を与えたのです。メルセデスW196はメルセデスAMGを、ドイツを代表・象徴するマシンとして、現在も語り継がれています。
そんなメルセデスW196が現代に蘇り、オークションにかけられました。59年ぶりに姿を現したメルセデスW196は、保存状態もよく修復跡も皆無で、当時のままの美しさを保っていたのだそう。各国のカーマニアたちが入札し、最終落札額はなんと30億円!どこにそんな金があるのか注目でしたが、プライバシー保護のため落札者の名前は明かされていないそうです。
もしかしたら、日本でお披露目なんてことがあるかもしれませんね。
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