高齢者の気持ちを味わい、より良い社会へ

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人間にとって恐ろしいものはなんだろうか。地震、雷、火事、オヤジだろうか?ゾンビ?嫁のすっぴん?私が考えるに一番恐ろしいのは「老い」ではないだろうか。長く生きていると段々衰えていく自分に恐怖心を感じる。結局人間は受け入れていくしかない。

高齢化社会に向けて、いかに高齢者が暮らしやすい社会を作っていけるか。その方法を探るためにアメリカ・マサチューセッツ大学が「AGNES」(Age Gain Now Empathy System)という高齢者の体を体現できるスーツを開発した。このAGNESは動きを制限するバンド、視界を悪くするメガネ、バランス感覚を鈍らせる靴、指先、体を不自由にする装置や手袋の一式である。

なんでこんなものを?と思った方もいるだろう。これは高齢者の生活をより良くするために高齢者の動きを感じようというものなのだ。ドイツの自動車メーカーや食品業者などでこのAGNESを取り入れ、高齢者の方々が生活しやすくするためにどうしたら良いかを、身をもって体験し製品に活かしているのだ。地球上の人間は誰でも高齢者になる。関係ない人は居ないのだ。これからもこのAGNESで高齢者の生活をより良くしてほしいと思う。老いは誰にでも訪れるものなのだから。

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