最近脳梗塞で倒れたと言う話をよく聞く。脳梗塞と脳血栓は違う病気であるものの、基本的には脳に血栓が飛ぶ病気である。「違うぞ!」と頭に血を登らせると、血栓が飛ぶので気を付けてほしい。脳血栓となった場合、基本的に開頭手術が行われる。とにかく、脳に関わる病気は致死率が高い。生死を分けるのは、発症からいかに迅速に処置を行うかである。
アメリカのヴァンダービルト大学が、迅速に脳血栓を除去するという課題に立ち向かった。その結果誕生したのが「脳血栓除去ロボット(Brain Clot Robot)」だ。開頭をする必要はない。頭部に1.3ミリメートルの穴を開け、そこにチューブを通し脳血栓除去ロボットで血栓をきれいに除去するという仕組みになっている。ヴァンダービルト大学では既にテストを成功させており、90パーセント以上の確率で成功していると発表している。
脳の血栓で亡くなった人々の悲しみ、家族の悲しみ。これは筆舌に尽くしがたい。脳血栓除去ロボットを使用すれば、頭を開く時間が短縮することができるため、致死率は格段に減ることだろう。血栓との最終決戦は、人間が勝つ。血して、いや決して、諦めるな。決死の覚悟で臨め。
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